独身時代にマンションを買ったことは、婚活や結婚後の暮らしにどう影響したか
私は独身時代に、都内の中古マンションを購入しました。
当時はまだ結婚の予定もなく、「独身でマンションを買って大丈夫なのか」「将来結婚することになったら身動きが取りにくくなるのではないか」と考えたこともあります。
実際、独身男性がマンションを買うことには賛否があります。
賃貸の方が身軽ですし、結婚後に相手の希望するエリアや間取りに合わせにくくなる可能性もあります。住宅ローンを組む以上、収入や資産状況によっては無理をしない方がいいケースもあります。
ただ、私の場合は、独身時代にマンションを買っておいてよかったです。
その後、2022年から2024年にかけて結婚相談所で婚活をし、現在は結婚しています。振り返ると、独身時代のマンション購入は、婚活や結婚後の暮らしにも影響しました。
住まいに対する価値観を確認しやすくなったこと、結婚後の住み替えで購入経験が役立ったこと、売却益が結婚費用やその後の資産形成に役立ったことは、私にとって大きな意味がありました。
この記事では、独身時代にマンションを買ったことが、婚活や結婚後の暮らしにどう影響したのかを、実体験ベースで振り返ります。
独身時代にマンションを買った理由
私が独身時代にマンションを買った理由は、以前の記事でも詳しく書いています。
当時は都内の狭い賃貸アパートで暮らしていて、テレワークのしづらさや住環境への不満が大きくなっていました。家賃を払い続けるよりも、中古マンションを購入して住環境を改善しつつ、将来の資産形成にもつなげたいと考えたのが大きな理由です。
詳しくは、こちらの記事にまとめています。
当時は結婚の予定もなかったので、住まいを自分一人の判断で決められるタイミングでもありました。
この時点で一度マンション購入を経験していたことが、その後の婚活や結婚後の住まい選びにもつながりました。
今振り返ると、独身時代に自分の判断でマンションを買った経験は、かなり大きな練習になっていた気がします。住宅ローン、物件選び、内見、契約、引き渡し。最初は分からないことだらけでしたが、一度経験しているかどうかで、その後の住まい選びの見え方はだいぶ変わりました。
婚活でマンション所有はどう見られたか
私は結婚相談所で婚活をしていました。
相談所のプロフィールには、マンションを所有していることを書いていました。ただし、結婚後は売却も考えていることも記載していました。
単に「マンションを持っています」とだけ書くと、人によっては「結婚後もそこに住む前提なのかな」「住む場所の自由度が低そう」と感じるかもしれません。
そのため、マンションを所有していることは伝えつつ、結婚後は売却も含めて柔軟に考えていることを示していました。
なお、所有していたのはタワーマンションでしたが、プロフィールの段階では、具体的にどこのどんなマンションを持っているかまでは細かく書いていませんでした。ある程度会ってから、必要に応じて伝えるようにしていました。
マンションを所有していたことで、婚活中に住まいの価値観について話すきっかけにはなりました。
結婚後にどこに住むのか、持ち家にするのか賃貸にするのか、マンションにするのか戸建てにするのか。そうした話を、比較的早い段階でしやすかったです。
実際、現在の妻もマンションを所有していました。妻も、結婚後は戸建てや賃貸ではなく、マンションを購入して暮らしたいという希望がありました。
そのため、私がマンションを持っていることをプロフィールで見た時点で、住まいに対する価値観が合いそうだと感じてくれていたようです。プロフィールの時点では、好印象だったと聞いています。
結婚後の住まいは、夫婦にとって重要なテーマです。
持ち家派か賃貸派か。マンション派か戸建て派か。都心寄りがいいのか、郊外でも広さを重視するのか。通勤を優先するのか、周辺環境を優先するのか。
このあたりの価値観が大きくズレていると、結婚後の住まい選びは大変になります。
私の場合は、妻もマンション購入に前向きだったため、住まいについての話が比較的スムーズでした。これは実際に結婚してからも感じましたが、住まいの価値観が近いと本当に話が早いです。
一方で、婚活中に出会った女性の中で、マンション所有を明確に懸念していた人はあまりいませんでした。ただ、マンションを所有している人はほとんどいなかったので、住まいやマンション購入について深く話せる人は多くありませんでした。
その意味では、マンション所有そのものよりも、住まいに対する価値観が合う人と話が進みやすかった、という感覚に近いです。
ちなみに、結婚相談所での婚活には思っていた以上にお金がかかりました。実際にかかった費用については、こちらの記事で書いています。
結婚後に感じたメリット
結婚後に感じたメリットは、大きく分けると2つあります。
1つ目は、独身時代に購入したマンションを売却できたことです。
購入した時期が良かったこともあり、購入価格を大きく上回る価格で売却できました。これは結果論の部分もありますが、結婚後の生活を始めるうえでは本当に助かりました。
さらに、居住用財産の3,000万円特別控除を使えたため、売却益に対する税金はかかりませんでした。
ただし、この特例を使ったことで、結婚後に妻と住む家では住宅ローン控除を使えませんでした。ここは制度の条件も絡むので、誰にでも同じように当てはまる話ではありません。
実際に売却や住宅ローン控除を考える場合は、不動産会社、金融機関などに確認した方がいいです。
2つ目は、マンション購入の経験があったことです。
独身時代に一度マンションを買っていたので、住宅ローンの事前審査、売買契約、重要事項説明、必要書類、引き渡しまでの流れがある程度分かっていました。
結婚後に妻と住む家を探すときも、何を確認すればいいのか、どこでつまずきやすいのかが見えていたので、初めて購入するよりは落ち着いて進められました。
独身時代のマンション購入は、結果的に「自分の住まいを整える経験」であり、その後の「夫婦で住まいを選ぶ経験」にもつながりました。
売却益が結婚費用に役立った
結婚には想像以上にお金がかかります。
私たちの場合、結婚式に約300万円、新婚旅行に約150万円、指輪に約70万円ほどかかりました。
結婚式と新婚旅行は妻と折半でしたが、それでもまとまった支出です。
知り合いの若い方で、結婚式はしないで旅行に予算を回したという話も聞いたことがあります。私自身も、金額の大きさには多少尻込みしました。
特に私は、30歳になる頃まで年収200万円台だったこともあり、今でも少し貧乏性なところがあります。
結婚式、新婚旅行、指輪のように、まとまったお金が一気に出ていくイベントには、正直抵抗がありました。金額だけを見ると、「本当にここまで使っていいのか」と考えてしまうタイプです。
ただ、独身時代に購入したマンションの売却益があったことで、必要以上にお金の不安を感じずに済みました。
結婚式、新婚旅行、指輪のどれかを大きくあきらめる必要がなかったのは大きかったです。若い頃の低年収時代の感覚だけで判断していたら、どれかを削っていたかもしれません。
もちろん、結婚式や新婚旅行にお金をかけるかどうかは人それぞれです。そこに大きなお金を使わず、今後の生活費や投資に回す考え方もあります。
ただ、私たちの場合は、結果的にお金を使ってよかったです。
結婚式も新婚旅行も、今ではとても良い思い出になっています。若い頃の自分なら、ここまで大きなお金を使う決断は難しかったはずです。
アラフォーでの婚活や結婚はデメリットも多いですが、金銭的には若い頃よりゆとりがあることはメリットのひとつと思っています。
また、売却益は結婚費用だけでなく、その後の生活や資産形成の軍資金にもなりました。
結婚式や新婚旅行で一時的に資産は減りましたが、ここ数年の株高もあり、現在は資産額も戻り、さらに増えています。
独身時代にマンションを買った時点では、将来の結婚費用まで具体的に想定していたわけではありません。ですが結果的には、結婚後の選択肢を増やしてくれました。
住まいの購入は、単に「住む場所を買う」というだけではなく、将来の暮らし方やお金の使い方にも影響する判断だったと感じています。
結婚後に感じたデメリット
独身時代にマンションを買っていたことで、結婚後に大きく困ったことは、正直あまりありません。
しいて挙げるなら、結婚後に住みたいエリアを決めるのには少し苦労しました。
予算、周辺環境、通勤、生活のしやすさを考えると、候補エリアを絞るまでには時間がかかりました。
最終的には、ある程度エリアを絞ったうえで、実際にたくさん街を歩き、内見もしました。
街を歩いてみると、駅からの距離感、スーパーの使いやすさ、飲食店の雰囲気、休日に過ごしやすいかどうかなどが見えてきます。
私の場合は、近くに良いスーパーがあること、普段使いできる商業施設が近くにあることも重視していました。
最終的に、結婚後に2人で最初に購入したマンションは、リフォーム済みできれいな物件でした。当時の相場から大きく外れない価格で購入できました。
私はリフォーム済みで新築みたいにきれいになっていたので、とても気に入りました。
ただ、妻は玄関まわりなど一部気になるところがあったようで、追加で少しリフォームしました。
この経験からも分かりますが、自分では十分良いと思っている家でも、相手から見ると気になるポイントがあるものです。
結婚後の住まいは、自分だけの希望では決められません。相手にも間取り、インテリア、立地、生活動線などのこだわりがあります。
そのため、独身時代にマンションを買う場合でも、「結婚したら相手がそのまま自分の家に住んでくれる」とは考えない方がいいです。
この点は、独身男性がマンションを買うときに意外と見落としやすいところかもしれません。自分にとって最高の家でも、結婚相手にとって最高とは限りません。
住み替えを経験して分かったこと
住み替えを経験して感じたのは、マンション購入は物件選びだけではなく、不動産会社やエージェント選びも大事だということです。
独身時代の購入では、紹介された不動産会社に相談しましたが、正直なところ、期待していたほどのサポートは受けられませんでした。
特に住宅ローンの事前審査については、銀行選びから自分で進める必要がありました。初めてのマンション購入だったので、どの銀行に審査を出すべきか、金利や団信、手数料をどう比較すればいいのかも手探りでした。
マンション購入時に住宅ローンを選ぶときに確認したことは、こちらの記事でもまとめています。
手続き全体の連絡もあまりスムーズではなく、最初の購入では不安に感じる場面がありました。
この経験から、良い不動産エージェントを見つけることは大切だと学びました。
そのため、妻との新居探しでは、エージェント選びを慎重に行いました。
結果として、良いエージェントに恵まれ、手数料も抑えることができ、引っ越しまでスムーズに進めることができました。
また、妻との新居探しでは、ペアローンにするかどうかも悩みました。
一緒に住む前に家を探していたため、お互いの生活スタイルが完全には分からない状態でした。そのため、予算は保守的に考えました。
資産性を最重要視するというより、自分たちが無理なく暮らせることを優先した形です。
結果としては、自分たちの好みに合う良い物件を見つけることができました。その後も問題なく売却できたので、判断としては悪くなかったです。
マンション購入では、資産性はもちろん大事です。
ただ、結婚後の住まいでは、資産性だけを最優先にすると、実際の暮らしやすさを犠牲にしてしまう可能性もあります。
毎日住む場所なので、通勤、買い物、周辺環境、部屋の広さ、管理状態、夫婦それぞれの好みなども重要です。
ある程度こだわって良い物件を選べば、結果的に資産性もそれなりについてくると感じています。
もちろん、何でも買えば良いわけではありません。立地、価格、管理状態、築年数、将来の売却可能性はしっかり見た方がいいです。
ただ、自分たちが本当に住みたいと思える物件は、他の人にとっても一定の魅力がある可能性が高いです。
独身男性がマンションを買うなら考えておきたいこと
独身男性がマンションを買うこと自体は、私は十分ありだと考えています。
実際、私自身も独身時代に中古マンションを購入したことで、住環境が良くなり、その後の資産形成や結婚後の住み替えにもつながりました。
ただし、結婚する可能性が少しでもあるなら、マンション購入時に考えておいた方がいいことがあります。
資産性のある中古マンションを選ぶ
まず、ある程度資産性のある中古マンションを選ぶことです。
将来結婚した場合、自分の家にそのまま住み続けるとは限りません。相手の勤務先、生活スタイル、好み、家族計画などによって、住み替えが必要になる可能性があります。
そのときに、売却しにくい物件を買っていると選択肢が狭くなります。
独身時代の家は、自分のための住まいでありつつ、将来の売却や賃貸も考えられる物件を選ぶ方が無難です。
もちろん、何でも資産性だけで選べばいいわけではありません。自分が快適に暮らせることも大切です。
ただ、駅距離、管理状態、周辺環境、築年数、価格などはしっかり見た方がいいです。自分が住みやすく、将来売却もしやすい物件を選べると、独身時代のマンション購入はかなり良い選択肢になります。
結婚後にそのまま住む前提にしない
次に、結婚後に相手がそのまま自分の家に住んでくれるとは考えない方がいいです。
独身時代は、自分一人の好みで住まいを選べます。間取り、立地、内装、周辺環境、通勤のしやすさなど、自分にとって快適かどうかを基準にできます。
ただ、結婚後はそうはいきません。
相手にも、住みたいエリア、間取り、インテリア、生活動線、通勤、周辺環境への希望があります。自分にとって最高の家でも、相手にとっても同じとは限りません。
私の場合も、結婚後に2人で住む家を探すときは、エリア選びや予算の考え方で悩みました。街歩きや内見を重ねながら、2人にとって納得できる場所を探していきました。
独身時代にマンションを買うなら、「結婚後もこの家に住んでもらう」という前提ではなく、「必要なら売却や住み替えもできるようにしておく」くらいの考え方が合っています。
婚活では住まいへの柔軟性を伝える
婚活をする場合は、マンションを所有していることだけでなく、結婚後の住まいについて柔軟に考えていることも伝えた方がいいです。
マンションを持っていること自体は悪いことではありません。むしろ、住まいやお金についてきちんと考えていることが伝わる場合もあります。
ただ、「結婚したらこの家に住んでほしい」という雰囲気が強すぎると、相手は重く感じるかもしれません。
私の場合は、結婚相談所のプロフィールにマンションを所有していることを書きつつ、結婚後は売却も考えていることも記載していました。
これにより、マンションを持っていることを伝えながらも、結婚後の住まいは2人で考える余地があることを示せました。
独身男性のマンション購入は、物件選びさえ間違えなければ、将来の選択肢を増やす行動になります。
ただし、自分の好みだけに寄せすぎず、売却や住み替えのしやすさも考えておくことが大切です。
「自分が住みたい家」でありながら、「将来どうなっても動きやすい家」を選ぶことが、独身時代のマンション購入では重要だと感じています。
まとめ
独身時代にマンションを買ったことは、私の場合、婚活や結婚後の暮らしに良い影響がありました。
婚活では、住まいに対する価値観が近い人と話が進みやすくなりました。
実際、妻もマンションを所有していて、結婚後もマンションを購入したいという希望があったため、住まいに関する価値観は合っていました。
結婚後は、独身時代に購入したマンションの売却益が、結婚式、新婚旅行、指輪などの費用に役立ちました。
また、一度マンション購入を経験していたことで、妻との新居探しもスムーズに進めることができました。
もちろん、独身でマンションを買えば必ずうまくいくわけではありません。
物件選びを間違えれば売却で苦労する可能性もありますし、住宅ローンの組み方によっては生活が苦しくなることもあります。結婚後に相手がその家を気に入るとも限りません。
それでも、資産性のある物件を選び、将来の売却や住み替えまで考えておけば、独身時代のマンション購入は将来の選択肢を増やすことにつながります。
私自身は、独身時代にマンションを買っておいてよかったです。
住まいを整えることは、日々の暮らしだけでなく、婚活、結婚、資産形成にもつながる大きな判断だったと感じています。
独身時代に買ったマンションが、まさか結婚式や新婚旅行、新居探しにまでつながってくるとは、購入した当時はそこまで考えていませんでした。
でも、振り返るとあの時に動いておいてよかったです。住まいを整えたことが、その後の人生の選択肢を増やしてくれました。
